自然科学書出版  近未来社
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    自然災害(地盤災害)
千木良雅弘 著
  高レベル放射性廃棄物
   処分場の立地選定
千木良雅弘 著

  災害地質学ノート
大八木規夫 著
  増補版/地すべり地形判読法
千木良雅弘 著
  写真に見る 地質と災害
千木良雅弘 著
  深層崩壊
千木良雅弘 著
  崩壊の場所
千木良雅弘 著
  群発する崩壊
石田 毅 著
  岩盤破壊音の科学
千木良雅弘 著
  風化と崩壊

    自然災害(地震災害)
金折裕司 著
  断層地震の連鎖
飯尾能久 著
  内陸地震なぜ起こるのか?
金折裕司 著
  山口県の活断層
長尾年恭 著
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金折裕司 著
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  予知と前兆
金折裕司 著
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金折裕司 著
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高橋 保 著
  洪水の水理
高橋 保 著
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高橋 保 著
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ノンテクトニック断層研究会/編著

  ノンテクトニック断層
吉田英一 著
  地層処分
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  聞き歩き 福島ノート
深川高明 著
  仕事に役立つ管理会計
萬匠東亜男 著
  建設行政法規の基礎知識
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  キッズ川柳を作ろう!
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  大学をリシャッフルする


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深川昌弘 著
  上手な本の作り方 Q&A
深川昌弘 著
  これからの自費出版−虎の巻−
河田惠昭(関西大学教授)著
都市大災害 −阪神・淡路大震災に学ぶ
Catastrophic Urban Disasters
A5判上製・233頁 定価 3,204円(税込)
ISBN978-4-906431-05-2〔初版発行日/1995.11.30〕
 〈近未来科学ライブラリー・シリーズ Vol. 6
Key Words  都市災害の区分と特徴・災害の進化と比較災害論・巨大災害とその復元・
社会の防災力・都市総合防災システム・生体防御の都市防災への応用

From the text
 この本の原稿の執筆を開始した日は,阪神・淡路大震災からちょうど6ヶ月経過した7月17日であった。6月末に兵庫県や神戸市などの被災自治体の復興計画が相次いでまとめられ,その骨子が全国紙で広く紹介された。それらの事業の目標達成年次は西暦2005年頃である。いよいよこれからの10年が本番である。神戸市の復興計画に少なからず関与した私は,いま少しホッとした気分になっている。6ヶ月前が遥か彼方に感じられるほど密度の濃い時間の連続であった。2月末に,文部省の在外研究で,インドネシアのバンドンにある公共事業省水工研究所に数日滞在していた。その時,神戸市からファックスで送られてきた復興ガイドラインの資料の多さに度肝を抜かされたことがなつかしく感じられる。

 はしがき

第1章> 都市災害の幕開け
  ○都市化の社会的問題
  ○地球規模の都市化
  ○災害脆弱性
  ○都市の災害の区分
  ○都市災害の特徴
  ○災害文化の育成
  ○被災経験の風化
  ○都市災害の解析
  ○都市大災害の発生

第2章> 災害の進化と比較災害論
  ○近年のわが国の自然災害
  ○進化する災害
  ○都市水害の激発
  ○自然災害としてのペスト
  ○わが国の天変地異の特性
  ○災害環境と疫病環境の類似性
  ○現代の災害環境 
  ○災害観と自然観
  ○巨大大津波災害略史
  ○比較津波災害論

第3章> 巨大災害とその復元
  ○わが国の巨大災害
  ○世界の巨大災害
  ○わが国と中国の気候の類似性
  ○巨大気象災害の周期性
  ○安政南海道地震津波
  ○津波の特性と被害
  ○津波の氾濫図
  ○天保山付近における津波の挙動
  ○氾濫図による津波の規模の推定
  ○数値計算による復元

第4章> 社会の防災力
  ○防災ポテンシャルの背景
  ○自然災害の特質の経年変化
  ○先進国型災害のモデル化
  ○防災ポテンシャルの評価
  ○社会の防災力
  ○防災評価指標の適用
  ○防災評価指標からみた災害対策
  ○津波と避難
  ○津波警報伝達体制の現状
  ○津波警報と人的被害 
  ○津波避難マニュアル
  ○最大津波と最短来襲時間

第5章> 巨大都市災害
  ○過剰被災と過剰感染とのアナロジー
  ○新しい災害−非免疫型近代災害−
  ○都市災害における人口密度の効果
  ○来るべき南関東大地震による人的被害予測
  ○人的被害巨大化のシナリオ
  ○物的被害巨大化のシナリオ

第6章> 都市総合防災システム
  ○総合防災システムの必要性
  ○生体防御の概略
  ○都市と生体の類似性
  ○生体防御の都市防災への応用
  ○安全を目指す都市災害対策
  ○都市の地下空間水没
  ○安心を目指すこころのケア
  ○安心を支えるボランティア
  ○防災地理情報システム(GIS)
  ○都市災害の危機管理
  ○自治体の危機管理体制
  ○都市総合防災システム

第7章> 阪神・淡路大震災
  ○何が起こったのか
  ○緊急対応の遅れ
  ○最大死者数の推定
  ○ライフライン
  ○土木工学と社会ミチゲーション
  ○教訓と提言−安全で安心な社会を−

<付表>兵庫県南部地震をふまえた大都市災害に対する総合防災対策の課題

【著者略歴】

河田 惠昭 (かわた よしあき)
1946年 大阪府生まれ
1969年 京都大学工学部土木工学科卒業
1974年 京都大学大学院工学研究科博士課程土木工学専攻修了
1974年 京都大学防災研究所助手に就任
1976年 京都大学助教授に昇任
1981年 ワシントン大学客員研究員
1992年 フルブライト上級研究員(米国プリンストン大学)
1993年 京都大学教授に昇任(地域防災システム研究センター)
1996年 巨大災害研究センター センター長就任
2002年 人と防災未来センター センター長就任(兼務)
2005年 京都大学防災研究所長就任(〜2007年3月)
2009年 京都大学退職(京都大学名誉教授となる)
2009年 関西大学環境都市工学部教授就任
2010年 関西大学社会安全学部教授・同学部学部長就任(〜2013年3月)
2011年 東日本大震災復興構想会議委員就任(〜2012年2月)
2012年 関西大学社会安全研究センター長就任
2016年 関西大学社会安全学部特別任命教授



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