自然科学書出版  近未来社
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千木良雅弘 著
  災害地質学ノート
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  増補版/地すべり地形判読法
千木良雅弘 著
  写真に見る 地質と災害
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  上手な本の作り方 Q&A
深川昌弘 著
  これからの自費出版−虎の巻−
岡二三生(京都大学名誉教授)著
地盤液状化の科学
  Liquefaction of ground
A5判(並製)・176頁 定価 2,619円(税込)
ISBN978-4-906431-12-7〔初版発行日/2001.7.15〕
 〈サイエンスセレクション・シリーズ Vol. 3〉
Key Words  地盤材料の液状化現象・地震による地盤の液状化・兵庫県南部地震の液状化
被害と特徴・液状化危険度予測・液状化解析法・液状化対策法

From the text
 兵庫県南部地震の後,液状化の調査に関連して多くの方々に接したが,研究者や専門の技術者以外の方々に地盤の液状化を説明する場合,少なからず困難を感じた。その理由の1つは,液状化を説明する一般向けの解説書の少なさであると思われる。「もう少しいろいろな形式での解説書があればいいのでは?」と感じたものである。また,工学系では理学系にくらべ,専門的な研究内容を専門外の方々へ平易に説明する努力が不足しがちであるといわれるが,理由の一つは,工学的な問題は必要に迫られて取り上げられることが多いためであろう。
 本書は,多くの方々に地盤の液状化に関する興味を抱いていただくことと,そのメカニズム,地震との関わりや最近の液状化関係の諸問題の理解の助けになればと思い著したものである。少しでも地盤の液状化の理解に役立てば幸いである。

 序

第1章> 地盤材料の液状化現象とそのメカニズム
 §1-1 液状化現象
 §1-2 液状化のメカニズム
     ・地震時における砂地盤の液状化の発生のメカニズム
     ・波力による砂地盤の液状化
     ・浸透破壊

第2章> 地震による地盤の液状化
 §2-1 主な地震による地盤の液状化
     ・鳥取県西部地震
 §2-2 兵庫県南部地震と液状化の分布
     ・液状化被害の特徴
     ・レキと粘土の噴出
     ・液状化した地盤の構造
     ・上下動の影響
 §2-3 兵庫県南部地震による液状化と地盤
     ・西宮市西縁,芦屋市から神戸市東灘区
     ・神戸市灘区,中央区,長田区から兵庫区の海側の地区
     ・埋め立て地
     ・ポートアイランド
     ・六甲アイランド
     ・ポートアイランドと六甲アイランドでの沈下量と水平変位
     ・兵庫県東部の人工島と埋め立て地
     ・大阪府(淀川左岸)
     ・杭の被害
 §2-4 液状化に伴う地盤の流動−側方流動−
     ・発生メカニズム
     ・側方変位量

第3章> 液状化危険度予測
 §3-1 液状化簡易予測
     1)地形,地盤による予測
     2)原位置地盤定数による液状化ポテンシャルの推定
     3)液状化安全率による簡易判定法
 §3-2 液状化強度に影響を与える要因
     ・液状化安全率
     ・密度(細粒土の少ない密な砂に対する取り扱い)
     ・細粒土の取り扱い
     ・礫質土の取り扱い
     ・繰返し回数,地震動波形の不規則性とひずみによる液状化の規定
     ・今後の諸課題
     ・液状化検討のための地震外力の設定方法
     ・有効応力解析法による液状化判定
 §3-3 液状化危険度予測
     ・液状化の予測に用いた地盤の条件
     ・兵庫県南部地震による液状化予測
     ・液状化危険度の予測
     ・PL値と液状化の程度との関係

第4章> 液状化解析法と解析例
 §4-1 固液2相系の運動方程式と質量保存則
     ・液相の運動方程式
     ・固相(土粒子骨格)の運動方程式
     ・質量保存則
 §4-2 軟弱地盤の振動特性
     ・鉛直下方よりのSH波の入射(重複反射理論)
 §4-3 砂の構成式
     ・基本仮定
     ・過圧密境界面
     ・降伏関数
     ・塑性ポテンシャル関数
     ・応力−ひずみ関数
 §4-4 液状化の数値解析法
     ・運動方程式の離散化
     ・ニューマーク(Newmark)のβ法
     ・質量マトリックス
 §4-5 数値解析法の適用例
     ・概説
     ・人工島の3次元液状化解析
     ・人工島での地震増幅特性の時間変化
     ・人工島の液状化に関する地盤改良の効果
     ・その他の液状化解析例と今後の諸問題
     ・今後の諸問題

第5章> 液状化対策法
     住宅の液状化被害防止
     グラベルドレーン工法について
     液状化対策法の進歩
     ・静的締固め砂杭工法
     ・多点浸透注入工法
     ・斜底面ケーソン工法
     液状化対策の経済効果

 参考文献
  資料1:大阪府土木部の液状化簡易判定法
  資料2:道路橋示方書・同解説X耐震設計編の砂質地盤の液状化の判定
 あとがき
 索 引

【著者略歴】
岡 二三生(おか ふさお)
京都大学大学院工学研究科教授,工学博士.京都大学大学院工学研究科博士課程,京都大学工学部助手,岐阜大学工学部教授を経て,平成9年より現職.この間,カナダのラバル大学客員研究員などを務める.専門は地盤工学,土質力学,地震地盤工学.
昭和55年土質工学会奨励賞受賞,昭和61年土質工学会論文賞受賞,平成5年土木学会論文賞受賞,平成9年Award for Significant Paper, ICMAG,平成11年地盤工学会功労章受賞.地盤材料の構成式,計算地盤力学関係のテーマを中心に研究を行っている.現在土木学会,地盤工学会,日本材料学会,日本機械学会,ASME,応用数理学会などの学会に所属し,学会関連で多くの委員,委員長を務める他,技術委員会,調査会など多数の委員を務める.平成25年3月定年退官.
[著 書]
土質力学演習(森北出版),地盤の弾粘塑性構成式(森北出版),Mechanics of Granular Materials(Balkema, 共著),数値解析入門(地盤工学会,共著)など.

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