自然科学書出版  近未来社
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千木良雅弘 著
  災害地質学ノート
大八木規夫 著
  増補版/地すべり地形判読法
千木良雅弘 著
  写真に見る 地質と災害
千木良雅弘 著
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千木良雅弘 著
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千木良雅弘 著
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石田 毅 著
  岩盤破壊音の科学
千木良雅弘 著
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金折裕司 著
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力武常次 著
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金折裕司 著
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金折裕司 著
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高橋 保 著
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  上手な本の作り方 Q&A
深川昌弘 著
  これからの自費出版−虎の巻−
吉田英一(名古屋大学教授)著
地層処分 −脱原発後に残される科学課題−
Geological Disposal of High Level Radioactive Waste
:Issue after abondoning Nuclear Energy
A5判(上製)・168頁 定価 2,619円(税込)
ISBN978-4-906431-37-3〔初版発行日/2012.11.15〕
 〈近未来科学ライブラリー・シリーズ Vol. 13〉
Key Words  放射性廃棄物と地層処分・地下環境の緩衝機能・室内実験・岩体のバリア
機能・断層とバリア機能・長期的な地下環境機能・「認識共同体」の形成
From the text
 使用済み核燃料を再処理することなく処分する「直接処分」が,東日本大震災以降,核燃料サイクルの問題と併せて議論されはじめている。しかしこの直接処分も,地下深部に埋設する方法であるという意味では「地層処分」と何ら変わるところはない。その違いは,廃棄物中にウランやプルトニウムが多く含まれているか否かにある。今後のエネルギー政策の一環として脱原発を選択し,原子力発電をストップしたとしても,我々は,半世紀近く使用してきた原子力発電によって生じた廃棄物処分の問題から逃れることはできない。
 もし,これらの廃棄物を我が国の地下環境に処分しようと考えた場合,その安全性はどのように担保されるのだろうか。日本の地質環境は,「変動帯」と呼ばれるように火山活動や地震,隆起・沈降など,地質学的現象の活発な地帯である。このような日本の地質環境,地下環境の中での処分は果して可能なのか。変動帯における地下環境とはどのような性質を持っているのか。将来,そのような地質環境での「地層処分」を実施するのであれば,これらの影響をできる限り排除した地域で行わなければならない。

 本書の刊行に寄せて(千木良雅弘:京都大学教授)

第1章> 放射性廃棄物と地層処分
 すでに存在する放射性廃棄物 
 核燃料サイクルと高レベル放射性廃棄物 
 高レベル放射性廃棄物の特徴 
 地層処分以外の「処分方法」 
  ・海溝処分
  ・海洋底下処分
  ・氷床処分
  ・宇宙処分
  ・消滅処理
 地層処分以外の方法が採用されない理由
 地層処分と直接処分
 地層処分(地下処分)の由来
 ナチュラルアナログ
  ・ウラン鉱床を用いたナチュラルアナログ
 考古学的資料を用いたナチュラルアナログ
  ・ガラスの放射線影響
  ・鉄
  ・銅
 アナログの限界

<第2章> 地下環境の緩衝機能 
−地層処分に求められる地質要件−
 地下環境
 地下環境と地下水
 地下環境の変化と緩衝作用
  ・周辺岩盤の力学的状態変化
  ・地下岩盤中の水理学的状態変化
  ・地球化学的変化
 地下研究所 
 長期的な変化予測の重要性

第3章> 地下環境機能の室内実験
 岩体のバリア機能と“水みち”
  ・堆積岩マトリクスとバリア機能
  ・遅延効果
  ・結晶質岩マトリクスとバリア機能
  ・割れ目とバリア機能
 割れ目を介した物質移動のアナログ(マトリクス拡散)
  ・堆積岩の割れ目とバリア機能
  ・断層とバリア機能
  ・Japan Specific(日本固有の地下環境)
 ウラン鉱床を用いた地下環境機能の評価

第4章> 長期的な地下環境機能
 日本の地質環境の特徴
 安定な地域の存在
  ・隆起・沈降
  ・地温勾配と火山活動
  ・地下処分と地質断層の再活動性
  ・帰納的手法による将来的変化の推定

第5章> 残された科学課題
 システムとしてのバリア機能の追求
 地質環境の長期安定性
 不確実性と地層処分
 「認識共同体」の形成

 あとがき
 引用・参考文献

【著者略歴】 
吉田 英一(よしだ ひでかず)
1962年宮崎県生まれ
1986年名古屋大学大学院理学研究科地球科学専攻博士課程(前期課程)修了.
1986〜2000年動力炉・核燃料開発事業団および核燃料サイクル開発機構(現・独立行政法人日本原子力研究開発機構)に勤務.1994年名古屋大学博士(理学)取得.
1988〜1990年ベルギー・モル原子力研究所(SCK/CEN)の地下研究所にて核種移行試験研究(HADESプロジェクト)に参加.地下環境中の物質移動現象を研究.同機構主任研究員を経て,2000年より名古屋大学博物館資料分析系准教授,2010年同教授(大学院環境学研究科地球史学講座教授を兼任).現在,名古屋大学博物館館長.日本地質学会「地質環境の長期安定研究委員会」委員長.Natural Analogue Working Group (NAWG)日本代表.地質汚染−医療地質−社会地質学会副会長.2011年より全国大学博物館等協議会会長,日本博物科学会会長.

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