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大八木 規夫 
 (財)深田地質研究所客員研究員
 (独)防災科学技術研究所客員研究員
地すべり地形の判読法
 −空中写真をどう読み解くか−

防災科学技術ライブラリー・
シリーズ Vol.1
B5判(並製)
320 P
4,286円+税
ISBN978-4-906431-27-4
地形に残されたほんの小さな痕跡がやがては巨大な面へと発展していく…。
新潟県中越地震など,著名な地すべり災害事象を取りあげ,地すべり前後の複数時期に撮影された空中写真から判読図を作成し,これらを手掛かりとして,詳細に現地との対応関係を比較検証した画期的労作。今後の地すべり災害発生予測と防災対策には欠かせない一書である。

Key Words
地表面輪郭構造・地すべり構造・すべり面の推定・初期的変形地形・空中写真の判読法・新潟県中越地震
本書の刊行
に寄せて
まえがきをお読みになりたい方は……。
佐藤 正(深田地質研究所・前理事長)
第1章   地すべり地形とその構造
1.1 はじめに
1.2 地すべり地形とは
1.3 地すべり構造
   1.3.1 地すべり構造の空間的問題
   1.3.2 地すべり構造の時間的問題
   1.3.3 構造体相互関係の問題
1.4 地すべり地形を地すべり構造に基づいて平面図に表現する凡例
   1.4.1 輪郭構造の記号−その1−滑落崖と側方崖
   1.4.2 輪郭構造の記号−その2−移動体の輪郭
   1.4.3 内部構造およびその他の関連事項
第2章   地表面輪郭構造の判読
2.1 滑落崖を主テーマに
   2.1.1 滑落崖と側方崖の区別が明瞭(大沼地すべり)
   2.1.2 V字型の滑落崖(大平温泉東地すべり)
   2.1.3 ほぼ平板状の滑落崖(荒瀬川右岸地すべり)
   2.1.4 開析谷の入った滑落崖と側方崖(袴腰山西地すべり)
2.2 側方崖・側方構造
   2.2.1 やや開析された馬蹄形の滑落崖・側方崖(小野岳北東地すべり)
   2.2.2 移動体の規模に比して滑落崖・側方崖が小さい例(福田西地すべり)
   2.2.3 滑落崖・側方崖の奪い合い?(猿倉森地すべり)
   2.2.4 鋭角に広がる側方崖をもつ大規模地すべり(鞍掛森南地すべり)
第3章   移動体の輪郭構造と内部構造
3.1 地表面輪郭構造と内部構造
   3.1.1 変位・変形の小さい例(鷲尾岳地すべり)
   3.1.2 変位・変形がやや大きい移動体(大沼地すべり−その2)
   3.1.3 川へ向かうラテラルスプレッド(大沢地すべり)
3.2 移動体末端部と河川との関係−(1)末端部が河川に接している地すべり−
   3.2.1 大楚々木地すべり
3.3 移動体末端部と河川との関係−(2)河床の下を潜っている“川越え地すべり”−
   3.3.1 河川の氾濫原に押し出した地すべり(小林山地すべり)
   3.3.2 対岸段丘の削剥に関連した地すべり(谷地地すべり)
   3.3.3 亀の瀬地すべり
   3.3.4 長者地すべり
第4章   すべり面の推定と初期的変形地形
4.1 流れ盤地すべり
   4.1.1 ケスタ地形における流れ盤すべり(五十谷地すべり)
   4.1.2 桁倉沼地すべり
4.2 受け盤
   4.2.1 乙女地すべり
   4.2.2 赤沢地すべり
4.3 初期的変形地形/斜面
   4.3.1 御川・三ノ倉山地すべり
第5章   地震による地すべり( 2004年新潟県中越地震の事例)
5.1 はじめに−新潟県中越地震の特徴
5.2 中越地震による斜面災害主要域の広域的地形と地質構造の特徴
5.3 中越地震により発生した地すべりのタイプ
5.4 ダムを形成した地すべりの事例
   5.4.1 東竹沢地すべり
   5.4.2 寺野地すべり
5.5 最大規模の地すべり
   5.5.1 大日山地すべり
   5.5.2 一ッ峰沢地すべり
5.6 二つの地すべりの相互干渉
   5.6.1 池谷地すべり
   5.6.2 朝日山地すべり
5.7 粘性の高い地すべり
   5.7.1 野辺川左支地すべり
   5.7.2 塩谷北の谷地すべり
 あとがき
 引用文献
 空中写真一覧
 索 引

著者略歴

大八木 規夫(おおやぎ のりお)

1932年長崎市に生まれる。
 第二次大戦前は函館,戦中は釜山(韓国),戦後は日出(大分県)などを経て広島市・つくば市に長期間在住。1958年に広島大学理学部地学科を卒業,大学院を修了して1964年に「愛媛県佐々連鉱山周辺の三波川結晶片岩帯の構造岩石学的研究」で博士号を取得。同年,科学技術庁に新設間もない国立防災科学技術センターに地表変動防災研究室研究員として入所。
 以来,地すべりの研究に従事した。1979年同研究室室長となり,空中写真判読に基づく縮尺1/50,000地すべり地形分布図の作成を計画。その第1集は地表変動防災研究室の研究員の協力により1982年に新庄・酒田(20万分の1)地域の21葉を出版。以後,同研究室の研究員・主任研究員らにより出版が継続された。この間,1988年から第3研究部部長,防災総合研究部部長を務めるとともに,地すべり学会,応用地質学会,地形学連合などの委員として,また,国際地すべり研究会議(International Conference and Field Workshop on Landslides : ICFL)の創始者の一人としてその推進に尽力した。
 1992年から財団法人深田地質研究所の理事に就任。同年の第29回IGCでは地すべりのセッションを2つ立ち上げ推進した。同所では,関連企業の技術指導を行うとともに,第三紀から更新世のカルデラと地すべりとの関係に関心を持ち研究を進めてきた。2007年から同所客員研究員。2002年には「地すべり構造の研究」により地すべり学会論文賞を受賞。2003年には勲四等瑞宝章を叙勲。日本応用地質学会名誉会員(2004年度),日本地質学会名誉会員(2012年度),日本地形学連合名誉会員(2017年度)。

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建設行政法規の本 キッズ川柳を作ろう! (日野進)
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