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千木良雅弘(京都大学教授)
深層崩壊
−どこが崩れるのか−

近未来科学ライブラリー・
シリーズ Vol.14
A5判(上製)
232 P
3,143円+税
ISBN978-4-906431-39-7 c1044
 
山はなぜ動き,突然崩れるのか?

NHKスペシャルなどマスコミでも大きく取り上げられた驚愕の自然災害の発生メカニズムに挑む!

Key Words
深層崩壊・地すべり・巨大地震・斜面崩壊・斜面変形・崩壊予測
第1章   深層崩壊の威力(2009年台湾小林村
はじめに
台風モラコット
崩壊の概要
崩れやすい構造
 <褶曲と断層>
 <楔型の構造>
重力による岩盤の変形(岩盤クリープ)
小起伏な尾根の縁
岩石の風化
崩壊の堆積物
天然ダム
たった95秒間のできごと
地層の座屈と深層崩壊
第2章   深層崩壊の予測の可能性(2011年紀伊山地)
多発した深層崩壊
何が起こったのか
崩れる前の地形が見える
驚くべきレーザーの威力
地質
合計39個の深層崩壊の発生前の地形
深層崩壊のリアルタイム検知
雨がどれだけ降ったら発生するのか
明治22年十津川災害の再来
第3章   世界遺産「熊野」−悠久の歴史と深層崩壊
狐に化かされた
ち密な調査・研究の開始
中原川
 <地質>
 <古地形面と谷中谷>
 <斜面の重力変形>
熊野川流域に広がる古い地形面
古地形面の縁が崩れ落ちていく
九州も四国も
台湾も
第4章   河の侵食と重力で壊れていく岩盤
重力変形斜面の解剖器具
 <良く切れるメス−高品質コア採取ボーリング>
 <内視鏡−ボアホールカメラ>
不規則な凹凸とぽってり山の中身
 <岩石の破砕タイプの分類と相互関係>
テクトニック断層とノンテクトニック断層
 <斜面内部の構造>
すべり層の発達と「地すべり」「深層崩壊」の準備
第5章   巨大内陸地震と深層崩壊(2008年中国ウェンチャン地震)
はじめに
地質と地形
逆断層の上盤が崩れる
谷中谷
炭酸塩岩の溶食と崩壊
北川で起こったこと
 <中学校を襲った崩壊とみかけの正断層>
 <風化千枚岩の岩盤すべり>
 <唐家山の崩壊>
谷埋め堆積物の土石流
歴史上最大規模の崩壊(大光包)
 <崩壊源の輪郭>
 <堆積物>
 <すべり面>
 <予測できたか?>
2番目に大きな崩壊−下部切断
天然ダム
第6章   地震による降下火砕物の突然の崩壊(東日本大震災)
はじめに
崩壊の分布
初対面の崩壊地との対話とスケッチ
福島県白河市葉ノ木平
 <概要>
 <崩壊源>
 <すべり面>
 <すべり面のできた層よりも下の層は?>
 <堆積物>
 <移動の挙動>
福島県白河市白沢
 <概要>
 <崩壊源>
 <堆積物>
2009年パダン地震
 <研究のメド>
 <崩壊の分布>
 <崩壊地の構成物の特徴>
 <ハロイサイトの形成>
 <なぜ,そこに発生?−作業仮説と調査の進行>
第7章   深層崩壊発生場所の予測
前兆のないものは物質の分布から
降下火砕物の地震による崩壊
 <すべるものの存在>
 <弱層の存在>
 <斜面に平行な層構造と下部切断>
 <斜面の向き>
 <どこが崩れるのか>
 <斜面の下のどこまでが危険なのか>
 <地震の前の降雨>
危険な重力変形斜面
 <小崖>
 <重力変形斜面の下部崩壊>
 <滑落崖と下部斜面の膨出>
 <斜面下方からの支え>
 <重力変形斜面の直線的側部境界>
 <対岸衝突地すべりの下部切断>
比較的安定な重力変形斜面
 <山向き小崖(曲げトップリング)>
 <山頂の陥没と山体の側方拡大>
付 章   ヨーロッパアルプスの山体重力変形と深層崩壊旅行記
氷河
重力による斜面変形の草分け
ゲパッチダム(Gepatch dam)
フリムス(Flims)−世界第3位の巨大な崩壊
ゴルダウ(Goldau)205
ランダ(Randa)
シエレ(Sierre)の崩壊
ラ・サクセ(LaSaxe)の地すべりと巨大な山体重力変形
あとがき
台湾の深層崩壊プロジェクト
「当然のこと」と「地質の素養」
定性と定量
ない袖は振れない
一見役に立つ研究と役に立たない研究
侵食輪廻と小起伏面の呪縛
野外科学における発見的研究
研究の目処と学生の研究テーマ
メディアと映像の威力
災害は突然やってくる
ヨーロッパ地球科学連合と日本の地球惑星科学連合
自然は美しいもの
ヨーロッパアルプスの山間地と日本の山間地
文章を書く勢い
夏の学校
百聞は一見に如かず
大学研究者の役割
締めくくり
 謝 辞
 参考文献

【著者略歴】

千木良雅弘(ちぎら まさひろ)
1955年
1978年
1980年
1981年〜97年
現 在



群馬県に生まれる
東京大学理学部卒業
東京大学大学院修士課程修了
(財)電力中央研究所勤務
京都大学防災研究所教授
(地盤災害研究部門・山地災害環境分野)
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学
専攻教員を兼ねる。

日本応用地質学会会長(2010年5月〜)


口絵@より
専 攻 応用地質学
著 書 『風化と崩壊』(1995年,近未来社)
『災害地質学入門』(1998年,近未来社)
『群発する崩壊』(2002年,近未来社)
島崎英彦,新藤静男,吉田鎮男編『放射性廃棄物と地質科学−地層処分の現状と課題−』(1995年,東京大学出版会)
論 文 「岩盤クリープによる岩石の長期的重力変形」により1987年理学博士(東京大学),他論文多数
受 賞 「結晶片岩の岩盤クリープ(その1,2)」により1986年日本応用地質学会賞を受賞
「泥岩の化学的風化−新潟県更新統灰爪層の例−」により1989年日本地質学会研究奨励賞を受賞

近未来科学ライブラリー・シリーズ サイエンス・セレクション・シリーズ
地中の虹 (渡辺邦夫) 文化財保存科学ノート (沢田正昭)
甦る断層 (金折裕司) 災害地質学入門 (千木良雅弘)
地球色変化 (中嶋 悟) 岩盤破壊音の科学 (石田 毅)
断層列島 (金折裕司) 地震予知研究の新展開 (長尾年恭)
風化と崩壊 (千木良雅弘) 地盤液状化の科学 (岡二三生)
都市大災害 (河田恵昭) 地質のフィールド解析法 (青野宏美)
活断層系 (金折裕司)
予知と前兆 (力武常次) ニューフィールド・サイエンス・シリーズ
群発する崩壊 (千木良雅弘) 地質構造解析20講 (佐藤 正)
地下環境機能 (吉田英一) 土石流の機構と対策 (高橋 保)
崩壊の場所 (千木良雅弘) 土砂流出現象と土砂害対策 (高橋 保)
内陸地震はなぜ起こるのか? (飯尾能久) 洪水の水理 (高橋 保)
地層処分 (吉田英一)
フルカラーの専門書 防災科学技術ライブラリー
チャート・珪質堆積物 (服部 勇) 地すべり地形の判読法 (大八木規夫)
地震の化石 (林 愛明)
四川大地震 (林 愛明・任 治坤) 日本の活断層
山口県の活断層 (金折裕司)
日本生物図誌シリーズ
大阪府陸産貝類誌 (松村 勲) その他
かたつむりの世界 (川名美佐男) これからの自費出版-虎の巻- (深川昌弘)
大学をリシャッフルする (西田耕三)
建設行政法規の本 キッズ川柳を作ろう! (日野進)
建設行政法規の基礎知識 (萬匠東亜男) (著)省略


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