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制作経費のお見積り

経費のお見積り
これからの解説は、小社がどのようにして見積り金額をお出ししているか、を知っていただくためのものです。出来る限り分かりやすくお示しするべく、参考となる図表なども織り交ぜて、ご説明させていただきます。



 自費出版したいと考えておられる方の最大の関心事は、必要となる経費の総額です。巷間、「自費出版の価格に相場はない」と言われております。これは、各社各様の考え方に基づいて計算をし、見積書として提示していることによるものです。編集料から完成本の納品に係る運賃にいたるまで、数多くの経費が発生するわけですが、それぞれについて価格の基準となるようなものがあるわけではありません。

 したがって、より安価な価格で自費出版をしたいとお考えの方は、ただ一社からの見積書だけで制作業者を決めていかれるのではなく、必ず3社程度の業者と交渉をされて、見積り金額の比較対照を慎重にしていかれるべきでしょう。

 書かれた原稿に基づいて、正式な見積書をお作りします。自費出版についてのご相談・見積書の作成は無料で行います。 



(1)経費はどのように構成されているか


 
総経費=固定経費(編集経費)+流動経費(印刷経費)+運賃等の経費


 上記の算式とフロー図からも明らかな通り、自費出版にかかる大きな経費は、編集経費と印刷経費であることが分かります。編集経費は固定経費とも呼ばれていて、作られる部数が100部であっても10,000部であっても、この金額は全く同額となります。
 一方の印刷経費は流動経費と言われるように、作られる部数によって、その金額は変動していきます。印刷部数、製本部数、使用する用紙の量が上下するわけですから、この理屈は当然ご理解いただけることでしょう。


(2)編集経費(ソフト部分の経費)

 編集経費の大部分を占めるものが、編集料と呼ばれるものです。編集料は、次の3つの費目から構成されております。





 編集経費の大部分を占めるもので、ページ組版料とも呼ばれます。すなわち、本文の一頁一頁を組版原則(本文レイアウト)に沿って組み立てていく作業料金とご理解ください。したがって、編集組版料の額は、「一頁当たりの組版料金×本の総ページ数」で導き出されることになります。
 この一頁当たり組版料金は、各社それぞれの価格表によって決められているため、当然、総額としての編集料の価格に差が生じることになります。たとえ価格表が作られていない会社であっても、上記の式にもある通り、一頁当たりの組版料金の額を決めない限り編集料を算出することは不可能です。この問題については、次項の「3.編集組版料の単価をどう考えているか」で詳しくご説明します。

この編集組版料とは別に、原稿読み込みや文字の訂正などを行う作業料金を「編集料」と認識しておられる会社もありますが、原稿によってはかなりの程度に完成を見ているものもあることから、小社では、これらの作業も含めて編集組版料として認識しています。




 編集組版料がいわば文字に対してかかってくる経費と認識しますと、ここで言うところの編集加工料は文字以外のもの、すなわち写真・図版・表組などの画像データ作成および同データ修正にかかる経費のことを意味します。写真の場合はスキャナでデータを入力したり、トリミング修正などを施します。図版の場合もスキャン取りの後、図版内に文字入れなどの加工を施します。




 書籍制作上の「デザイン」を考える時、例えばカバーの図案作成および版下データ制作のみをデザイナーなどの専門家に委託していく場合であるとか、使用用紙の種類選定を含めた装丁全般の仕事を外部の会社・事業所に委託していくものなどがあり、非常に幅広い費用の概念であることが分かります。→以下の解説を参照


 最近では、依頼者の方が独自にカバー等の図案を考えられたり、印刷に適するデータまで作っておられるケースもあります。経費合理化の観点からは大きなメリットがありますので、依頼者ご自身でデータの作成が可能な場合は、独自にオリジナルなものを作られた方がよろしいでしょう。カバー・帯・口絵・本扉などのレイアウト見本はご自身でお持ちの本を見られるのが早道ですし、街の書店さんや図書館に行かれれば、制作上参考になる作品は無限にあるのです。ぜひそれらの作品群を参考にされて、納得の行くものをご自身の手でお作りください。

 しかし本には、よほどページ数の少ないものを作られない限り、「背=本の厚み」というものを考慮しなければなりません。正確な厚み(背幅)を知るためには、最終校正ゲラ(一番初めに出されるゲラを初校ゲラ、その初校ゲラに訂正を加えたゲラが再校ゲラで、通常はこの再校ゲラが最終校正ゲラとなります。)が組み上がる段階まで待っていなければなりません。

 したがって、依頼者の方がカバーデザインを独自に考案され、データ化されていても、実際の作業においては、正確な数値の背幅を加えた「完全版下データ」を作り上げる必要が出てくるのです。この作業を制作業者に依頼する場合は、純粋なデザイン料金というよりは“デザイン・オペーク料金”に近い金額となります。デザインを一から制作業者に依頼していくことと比較すれば、経費の額は安価に済んでしまうことは言うまでもありません。


(3)編集組版料の単価をどう考えているのか

 2.の「編集組版料」の解説にもあるように、この価格は各社それぞれの価格表に基づいて決められていくことになります。この基準となるものが、本の大きさ、すなわち「判型」と呼ばれるものです。しかし、同じA5判のものであっても、原稿内容によって組版制作上の難易度は異なってきますので、一律に一頁いくらということでは甚だ公正を欠くことになってしまいます。

 句歌集のように極端に文字数の少ないものから、専門書のように図版・表組が混じるものまで一律に「判型が同じであれば同一料金」という理屈はどう考えても成立しないのです。したがって小社では、原稿内容に応じた価格スケールを設定し(次図を参照)、価格上の不公平感が生じないようにしているのです。


〔参考〕1頁当たりページ組版価格の目安(単位:円)

句歌集
詩集
自分史
遺稿集
専門書
(難易度/低)
専門書
(難易度/高)
300〜750●● 800〜1,200 1,500〜2,000 2,200〜2,800


 しかし、文字数が少ないといわれる句歌集であっても、一般書に似た随筆然とした原稿が所々に挿入される原稿もありますし、逆に専門書であっても、図版・写真等の数が少なく、ほぼ一般書に近い内容のものもあるため、出版されるジャンルだけで一括りできない場合があることも事実です。したがって、上図にある価格スケールはそれぞれに幅を持たせたものとして考えてあるのです。

 また、当然のこととして、人の顔がそれぞれ違うように原稿内容にも大小様々な違いがあります。組版難易度というものはあくまでも小社が考える「度合い」であって、すべての会社や制作担当者に通じるものではありません。この度合い(尺度)を正確に見積り金額に反映させるためには、すべての原稿(データを含みます。)をまず拝見させて頂くことが必要となるのです。



(4)印刷経費(ハード部分の経費)

 2.の「編集経費」をソフト部分の経費と考えますと、ここで取り上げる印刷経費はハード部分の経費と言うことができます。ソフト部分においてかなりの割合を占める“編集料”は各社それそれの価値判断基準に基づいて算定されていくものであることは解説した通りです。

 一方の印刷経費の方はどうかと言いますと、大幅なコストアップ要因(用紙・印刷機材等の価格高騰など)が発生しない限り、ほぼ一定程度「相場」と言えるものが形成されているのです。つまり、本解説の冒頭に記した「編集経費は固定経費、印刷経費は流動経費」という基本的な概念は、実際の見積り算定過程を見る限りにおいて、その構図は逆転していることがご理解頂けることと思います。

 このことから見えてくることは、印刷関連費用において世間相場と大幅に乖離するような見積り金額は出されないという前提で考えますと、見積り価格の高低比較は、ひとえに「編集経費の多寡そのもの」にあるということになるのです。

 印刷経費を構成する費目は多岐にわたりますが、大項目だけを取り上げれば、@印刷費、A製本費(PP加工費を含みます。)、B用紙資材費の3つがあげられます。見積書を制作業者から取られる場合は、少なくとも上記3項目についての経費の明細、および用紙資材関係の明細(使用する用紙の種類〔商品名〕および斤量)を特定し、それぞれの金額を出してもらうことが必須となります。これら資材関係の特定を怠りますと、例えば、ご自身が希望された本文用紙とは別の種類の用紙、あるいは種類は同じでもやや斤量の足りない薄目の用紙で本が作られてしまう可能性もなしとしないからです。


(5)見積り金額の低減を図るための方法

 自費出版を考える上では、大きな経費として「編集経費」と「印刷経費」があるということがお分かりいただけたことと思います。それでは、見積り金額自体を減価させるためにはどうしたらいいか、ということになるのですが、それを実現するためには、一言で言って、「ご自身の原稿をご自身の力でデータ化する」こと以外にはないのです。

 原稿は、いろいろな「素材」によって構成されています。
 一番大きなウエイトを占める素材は文章、すなわち「文字原稿」です。その他にも、写真・図版・表組・挿絵なども本を構成する上で必要欠くべからざる素材群と言えるでしょう。これらを総称して「本文内の画像原稿」と言います。
 また、面的な意味で規模の大きなものとして、カバー・表紙・帯・本扉・口絵などがあげられますが、これらは「本文外(付き物として)の画像原稿」という位置づけを持ちます。

 出版社等の制作業者が編集作業として行うことは、これらの素材(=諸原稿)を印刷に適するデータに作り上げることに他なりません。これらの作業を制作業者の手を煩わせずに依頼者ご自身の力で成し遂げられれば、その分の経費は無くなるという、至極単純な理屈です。印刷関係(製本・用紙関係を含みます。)の経費の減価を図ることは事実上無理な話ですから、出される原稿のデータ処理作業を徹底して行っておくことが必要となるものです。

 それでは、各種素材をデータ化する作業について説明しておきましょう。まず、全体の文章についてですが、複雑に段落を設けるような入力は避けるように心がけてください。章節等が変わる場合は一行空けるなどの処理は必要となりますが、できる限り不要な空白打ちは避けてください。組版の体裁・割付作業は出版社等が行いますので、その作業を円滑に進めるためには、不要な空白を削除することは余分な作業となるからです。また、数字・アルファベットの場合、基本的には半角文字で統一を図ってください。(あえて単独で一文字を使用する場合もあります。)

 次に、画像原稿についてご説明します。まず写真ですが、写真ではトリミングを必要とするものが出てきます。トリミングとは、写真内の不必要な部分を切り取ることをいい、本来この判断は依頼者の方しか知り得ないものです。トリミングすることによって、当然見せたい部分が拡大し、よりはっきりと見せることができます。操作自体は単純なものですから、必ず行うようにしてください。

 写真の次は、図版が問題となります。まず、図版内で用いられている罫線の幅の不統一が目につきます。一人の方が数年かけて作製されたものであれば、罫線幅が統一されていることはあるのですが、複数の方が関与して相当な期間において作製されたものであれば、まず統一が図られていないと考えておくべきでしょう。罫線幅にこだわりを持つのは、版面自体の美しさが罫線幅の太い細いの違いによって消却されてしまうことになるからです。さらに図版には、図内文字がセットで入れられているわけですが、この文字種や大きさに不統一があることによって「版面の持つ美しさ」を損ねてしまい、同時に「読みやすさ・見やすさ」をも失うことになるのです。
 
 写真と図版に共通して言えることですが、これらのほとんどのものには「タイトル」および「解説文」が添えられています。これらを総称して"キャプション"と言います。このキャプション原稿についても、それぞれの写真番号・図版番号を付して、本文データとは別のファイルとして入力しておいてください。


(6)データ提供者として注意すること・認識しておくこと

 データ提供という形で自費出版の見積り交渉される方は、小社に対して、作られたデータのプリントを含め、それらを全面的に開示していく姿勢で臨まれることが大切です。中でも、開示された画像データのいくつかについて、「補正=データ・オペーク」のご希望を持っておられる場合は、そのことについてもしっかりと意思表示しておくことが必要です。言葉で説明することが難しい場合は、プリントにその旨をしっかり書いておくようにしてください。このことをないがしろにしておきますと、当然最初に出されてくる初校ゲラには、補正されていないものが出されてくることになり、仕事上のロスを生むことにもつながるのです。

 また、ご自身ではデータを完成させたつもりでおられても、実際の印刷データとして使用できないデータもあるということを知っておいてください。多くの場合は入力環境によるデータ保存形式のミスマッチです。例えば、Windowsで作られたデータであれば、ファイルの保存形式は.jpgや.gifなどの拡張子が付けられているため、これらをすべて印刷に適する.eps形式に保存し直さなければなりません。同様に、Windowsではカラー表示の形式がRGBとなっているため、これらもすべてYMCK形式に変換し直さなければなりません。

 データによる原稿提供が珍しい時代には、上記の作業に付けられる費用を単に「データ管理料」として認識していましたが、今日のように、依頼者サイドで原稿のデータ化を積極的にされる方が増えている状況を踏まえ、小社では、上記「2.編集加工料」の基礎的経費に含まれるものとして認識するようにしております。

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